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2012年10月31日 (水)

ようこそ私の本棚へ ねこねこえこねえこさんの本棚より

ようこそ私の本棚へ ねこねこえこねこさんより、素敵な本棚紹介が届きましたよ♪

ねえこさんの、冬ごもりの友は、イギリス生まれのちよっぴり不思議な物語

グリーン・ノウ物語シリーズ

それではみなさん、ねえこさんと一緒に、物語の世界へ参りましょう!

わたしのおすすめ本は「グリーン・ノウの子どもたち」他、グリーン・ノウ物語シリーズです。

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ここ何年か、「冬ごもりは読書」と、冬を楽しみに過ごしています。
読むものは、児童書が中心です。
大人の本、なかでも現代小説だと、いくらフィクションでも
「嘘だぁ~」とか、「そんな訳ないじゃん!」「なんでそうなるの」とか、
文句が心に溜まってしまうので、いつの間にか児童書を読むように...
実は、「時代物だと、はまり過ぎてやめられなくなる、途中でやめるとわからなくなるから」と、児童書を手に取ったのですが、途中でやめにくいのは同じでした。

ところがこの本、「グリーン・ノウの子どもたち」は、読み急ぎたくなるどころか、じっくりと時間をかけて味わいたくなる本でした。
作者ルーシー.M.ボストンさんが、60歳を過ぎてから創作活動を始めたからでしょうか、穏やかにストーリーが流れ、じんわり温かさが広がってゆきます。
物語のはじまりは、小さな男の子が、冬の休暇を大おばあさんのもとで過ごすため汽車に乗り、不安な気持ちで車窓を眺めているシーン。イギリスの東部低湿地帯を行く汽車、この地域は雨が降るとゆっくり水があふれ、ゆっくり水が引いて行く土地柄、でも、季節は冬、季節外れの大雨と、初めてのお屋敷への不安...
ところが、少年を待っていたのは、優しい大おばあさんと庭に集まる小鳥たち、そして不思議なお屋敷...不思議な出会い...
もしかしたら、子どもより、大人の方が好きになる本かな?
これからの季節、窓の外を眺めがち、物語のはじまりと重なる気がします。
温かい部屋の中で、おすすめの一冊です。

このシリーズを読みつつ、この地域が舞台の別の作品を読むのもお勧めです。
フィリッパ・ピアスの作品「トムは真夜中の庭で」「ハヤ号セイ川をいく」その他

因に、グリーン・ノウは、実在するお屋敷です。
イギリスの児童文学を巡るガイド本などに出ていますよ。
写真を見るのも楽しみ方の一つ♪

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